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子どもたちみんなに頼みたい インガ・サドフスカヤ(女16歳)

子どもたちみんなに頼みたい インガ・サドフスカヤ(女16歳)
第一中等学校9年生 ブレスト州ドロギチン町 


 ベラルーシには、チェルノブイリの悲劇にみまわれななかった家族はひとつ
もないのではないでしょうか。

 私はそのとき8歳でした。何が起こったのか、よくわからない。放射能、原
発・・・・。
 一生懸命、頭を絞って考えました。でも興味いっぱいの私の頭では、発電所
の残骸に、大惨事の恐怖は見つけ出すことはできなかったのです。
 まだ1986年は始まったばかりで、先はまだ遠かったのです。
 今、私は多くのことがわかるようになりました。政治、経済学で起こる事柄
についても、自分なりの考えを持つことができます。
 学校で学ぶことも無駄ではありません。それらは本や新聞や雑誌を理解す
るのを助けてくれます。
 
 今では、私は1986年の春に何が起こったのかを理解することができるよう
になりました。
 そして、チェルノブイリの事故報告に、私はひどくショックを受けました。
 それによると、放射能による汚染は、あらゆる生物に対し数十年から何
百年の間有害な影響を与えるからです。
 残念ながら、わたしたちはこのことを自覚しなければならないのです。

 母と妹たちが、医者の診察に受けにいくときの、その落ち込んだ顔を見るた
びに、私の心は引き裂かれそうになります。
 私も診察を受けました。 
 でも医者が診察が処方してくれた錠剤は頭痛、だるさ、疲れやすさには長く
効きませんでした。
 これらの症状はベラルーシに舞い降りた放射能ーいまわしいセシウム、プル
トニウム、ストロンチウムによるものなのです。
 
 放射能。 
 この怪物は広い土地を占拠し、私たちに苦痛と恐怖と心配をもたらしました。
 甲状腺切除のための手術台の上でも不安は消えません。
 甲状腺だけでなく、それに劣らず深刻な病気で、効果的な治療方法がわか
らないものがたくさんあります。
 それでも、医者は全力で病と格闘しているのです。
 
 ヨウ素、昆布、くるみなどの古くからの民間療法も助けになります。
 その他に、サナトリウム、療養キャンプに行くことには大きな効果があります。
 外国に行くのも。
 そうして希望を持つことが、私たちを精神的にも回復させ、健康にすることに
つながるのです。


 私はサナトリウムやキャンプや観光地に行くことが好きです。
 でも外国に行く幸運には恵まれていません。
 しかし、このことをくやんでもいません。
 ここベラルーシでも休息がとれるし、元気になれるし、着飾って愉快に過ごす
こともできるからです。
 
 自然と素晴らしい人の中で、休みを過ごそう。そうすることで、思いやりのあ
る、優しい、素敵な人間になることができるだろうし、自然を愛し、理解する
ことを学ぶことができると思います。

 薬を飲まなくていいのなら、頭痛や甲状腺肥大のことなど忘れてしまうのに。
 でも薬なしではこの苦痛をやわらげることはできません。

 チェルノブイリ原発での事故は大きな被害をもたらしました。
 それは誰の罪なのか。社会か、原発で働いていた人なのか。偶然なのか。
 罪の大小はあるけど、きっとその全部なのでしょう。

 最も重い罪をおっているのは、事故の事実を明らかにするのを禁じたものです。
 これに議論の余地はありません。
 なぜなら4月26日、チェルノブイリ原発で大規模な火災が発生し、原発が爆
発したのを知っていたのはわずかな人だけだったのです。
 その時多くの人が知っていれば、どれだけの人が助かったでしょう。
 数百人、数千人、いえ数百万人かもしれません。

 最も恐ろしい問題は、誰が、新しい世代に健康を保障するのか、ということです。

 親は子どもたちに自然の美しさを教えてやらなければなりません。
 自然の破片や残り物でなくて、本物の美しさを。

 私は私の子どもや孫が病気になるのはいやです。
 このことがまた起こるのは絶対にいやです。

 だから子どもたちに頼みたい。
 「もう2度と過ちは犯さないでください。悲劇を思い起こしてください。
 自分たちの力で判断して過ちを犯さないようにしてください」と。

 人間は決して自然をないがしろにしてはいけないのです。
 自然はそれを許しません。
 反対に懲罰を加えるからです。
 
 

 

 わたしたちの涙で雪だるまがとけた
 子どもたちのチェルノブイリ チェルノブイリ支援九州 梓書院
 
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子供たちのチェルノブイリ

Author:子供たちのチェルノブイリ
昔、こどもたちのチェルノブイリの作文集を選ぶボランティアをしました。この時の衝撃は今も心に残っています。
 連絡先
 ohanamoon@gmail.comまで

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